- メールとExcelだけでの管理に、限界を感じている
- 面接日程の調整や連絡対応に、思った以上に時間を取られている
- ATSの導入を考えているけど、どれが自社に合うのか分からない
応募が来るたびに手作業で対応し、気づけば今日も残業。
少ない人数でなんとか回しているけれど、「もう限界かも」と感じることはありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのが、採用管理システム(ATS) です。
限られた人事リソースでも、応募者対応や選考業務をムダなく効率化できる仕組みとして、導入をする企業が増えています。
とはいえ、「機能が多すぎて選べない」「費用対効果は本当にあるの?」と不安な方も多いはず。
この記事では、新卒・中途・アルバイト別におすすめのATSをわかりやすく紹介し、選び方のポイントや導入前の注意点までまとめました。
あなたにぴったりのATSを見つけたいなら、この記事を読んでください。

【新卒採用向け】採用管理システム3選
新卒採用では、学生とのやり取りや選考スケジュールが多く、どうしても手間がかかりがちです。
エントリーから内定後までの流れをスムーズに進めるには、応募者情報の整理や連絡対応をいかに効率よく行えるかがポイントになります。
本章では、代表的な新卒向けATSを3つ紹介します。
i-web

i-webは、新卒採用に特化した採用管理システムで、大手企業から自治体まで幅広く導入されています。
学生のエントリーから内定までを一元管理できるため、選考業務の効率化に役立ちます。
- WEBセミナーや選考予約機能
- エントリーシートや適性検査の管理
- 応募者とのコミュニケーションツールも充実
- 『リクナビ』『キャリタス就活』との連携も可能
応募者管理・選考進捗・内定フォローまでを一貫してカバーできるため、Excelや紙の管理に限界を感じている企業にとって有効な選択肢といえるでしょう。
採用一括かんりくん

採用一括かんりくんは、株式会社Rootsが提供する新卒向け採用管理システムで、応募者管理とコミュニケーションの効率化に強みがあります。
手間のかかる応募情報の取り込みや面接調整を、ワンストップで対応可能です。
- 新卒向け求人サイトと連携
- シンプルで使いやすい
- 応募者情報の一元管理ができる
- LINE連携により応募者とのやり取りがスムーズ
- 低価格で利用できる
特に、複数の求人媒体を活用している企業にとっては、情報の取りまとめや進捗管理が非常にラクになります。
採用人数が限られていても、媒体対応や学生連絡に手間がかかりすぎていると感じている企業にはぴったりのツールです。
アクセスオンライン

アクセスオンラインは、マイナビが提供しています。
地方中小企業や店舗ビジネスでも導入しやすい、コスト重視型の新卒採用管理システムです。
エントリー管理から説明会予約、内定までのプロセスをひとつの画面でまとめて操作できます。
- エントリー、面接、内定までの情報を一元管理
- 応募者とのメール・LINEでの連絡が可能
- 適性検査・評価情報も取り込み対応
- マイナビと連携しており、応募者側も使いやすい
特に、現場の負担を減らしたい企業や、システム導入が初めてという企業にもわかりやすい設計となっているため、導入ハードルが低いのが魅力です。
「はじめて採用管理システムを導入したい」「小規模でも使いやすいものを探している」という企業に向いているサービスといえるでしょう。
【中途採用向け】採用管理システム3選
中途採用では、即戦力人材をスピーディーかつ確実に確保することが求められます。
一方で、媒体ごとの応募対応や、エージェントとの連絡業務が煩雑になりやすいのも事実です。
ここでは、中途採用に強い代表的なATSをご紹介します。
sonar ATS
sonar ATSは、新卒・中途採用をまとめて管理できる採用管理システムです。
求人媒体、人材紹介、ダイレクトリクルーティング、イベントなど、あらゆる採用チャネルからの応募者情報を一元管理できる点が大きな特長です。
また、応募者へのメール・LINE連絡や日程調整を自動化できるため、採用担当者の工数削減と対応品質の向上が期待できます。
- 新卒・中途採用を1つのシステムで統合管理
- あらゆる採用チャネルの応募者情報を自動取り込み
- 選考フロー・進捗状況を見える化
- メール・LINEによる応募者対応を自動化
- 採用データの集計・分析が可能
SlackやLINE、適性検査、オンライン面接ツールなど50以上のHR Techサービスと連携でき、ノーコードで自社に合った採用フロー設計にも対応しています。
「新卒と中途を分けて管理するのが大変」「採用チャネルが多く、管理が煩雑になっている」そんな企業にとって、採用業務を整理・最適化できるATSといえるでしょう。
HRMOS採用

HRMOS(ハーモス)採用は、株式会社ビズリーチが提供するクラウド型の採用管理システムで、データに基づいた戦略的な採用が実現できるツールです。
ベンチャーから大手企業まで幅広く導入されており、直感的で使いやすいUIも好評です。
とくに、採用活動の“見える化”に優れており、各選考プロセスの歩留まりや採用コストなど、重要な指標を自動でレポーティングしてくれます。
- シリーズ累計導入社数10万社以上
- 面接日程調整、リマインドの自動化
- 入社者への契約書作成も可能
サポート体制も万全で、チャットでの質問も可能。面接官や関係者への展開支援など、社内展開もサポートしてくれます。
「採用データをもとに改善・提案できる体制を整えたい」「社内の説得材料が必要」といった人事担当者にとって心強いパートナーとなるATSです。
HERP Hire

HERP Hire(ハープハイヤー)は、「現場を巻き込む採用=スクラム採用」をコンセプトにした採用管理プラットフォームです。
2,000社以上に導入されており、Slackはログイン不要で連携が可能。
現場メンバーが使いやすい設計になっているため、部門をまたいだ採用活動にも強みがあります。
媒体連携や日程調整の効率化はもちろん、社内の情報共有が自然に進む仕組みも整っています。
- 10以上の求人媒体と自動連携(ビズリーチ、doda、Greenなど)
- 面接日程をGoogleカレンダーと連携して自動調整
- 応募経路別の通過率や職種別の採用状況を自動で可視化
- タレントプールの管理、エージェントとのやり取りも一括対応
「社内の関係者と協力しながら採用を進めたい」「連携性の高いツールで業務を効率化したい」という企業にぴったりのATSといえます。
【アルバイト・派遣採用向け】採用管理システム2選
短期採用や大量採用が発生しやすいアルバイト・派遣採用では、スピード感と対応の自動化がカギになります。
応募者の母数が多くなる分、応募対応の効率化や選考状況の可視化、面接設定の自動化などが必要です。
ここでは、特にアルバイトや派遣採用で実績のある採用管理システムをご紹介します。
リクオプ

リクオプは、アルバイト・パート採用に特化したクラウド型の採用管理システムで、応募数を増やしつつ、管理の手間を減らしたい企業に最適です。
応募情報は、求人検索サイトや各求人媒体から自動で取り込まれ、リクオプの画面上で一元管理されます。
- Indeed、求人ボックス、Googleしごと検索などに自動転載
- 応募者情報の自動取込・チャットボットによる自動受付
- フランチャイズなど多拠点展開企業にも対応(店舗別IDあり)
- オプションも充実
さらに、拠点別の採用状況や進捗を一目で把握できる機能もあるため、全国に拠点がある企業でも効率的な採用が実現できます。
「求人の露出を増やしたい」「拠点ごとの採用状況も一元で管理したい」といった課題を抱える企業には、非常に相性の良いツールです。
RPM

RPMは、株式会社ゼクウが提供する、多様な雇用形態・媒体に対応可能な採用管理システムです。
400以上の求人媒体・人材紹介会社と連携可能で、連携実績のない媒体や自社サイトも、無償で連携調査を行ってくれる柔軟さも魅力です。
- 応募者情報の自動取得と一元管理(400媒体以上に対応)
- 自動面接予約やLINE連携による応募者対応の効率化
- 応募経路別・ステータス別の細かい分析機能
また、応募者ごとの進捗や評価を自社の採用フローに合わせてカスタマイズできるため、選考管理の柔軟性にも優れています。
「採用経路が複数あり整理できていない」「今よりも効率よく成果を出したい」と考えている採用担当者にぴったりのATSです。
そもそも採用管理システム(ATS)とは?

採用管理システム(ATS:Applicant Tracking System)とは、求人情報の作成から応募者対応、選考の進捗管理、内定後のフォローまで、採用業務を一元管理できるシステムのことです。
これまでExcelやメール、紙の書類などでバラバラに行っていた業務をひとつにまとめることができるため、応募者対応のスピードが上がり、担当者の負担も大きく減ります。
また、応募者とのやり取りを履歴として残したり、面接日程の自動調整ができたりと、ミスや対応漏れの防止にも役立ちます。
最近では、求人媒体との自動連携や、LINE・Zoomとの連携機能などを備えたものも増えており、採用活動のデジタル化を支える重要なツールになっていますよ。
採用管理システムの主な機能
採用管理システム(ATS)は、採用業務を効率化するためのさまざまな機能があります。
ここでは、代表的な機能を紹介します。
求人作成や掲載をまとめて管理できる
求人を出すたびに、媒体ごとにログインして、同じ内容を何度も入力し直す…。
そんな手間に、時間と労力を取られてはいないでしょうか?
採用管理システムを使えば、複数の求人サイトへの掲載や修正が、ひとつの画面でまとめて行えるようになります。
- 掲載内容を一括で更新できる
- 媒体ごとの掲載スケジュールも自動で設定可能
- 入力ミスや更新漏れも防げる
業務のちょっとした手間が減ることで、限られた時間をもっと有効に使えるようになりますよ。
応募者情報を一元管理できる
媒体ごとにバラバラに届いた応募情報を、毎回手作業でまとめるのは大変ですよね。
採用管理システムなら、応募者の基本情報・書類・やり取りの履歴まで、すべてをひとつの画面にまとめて管理できます。
- 応募者の氏名や連絡先を一覧表示
- 書類の提出状況や面接評価も一目でわかる
- 面接官のコメントや進捗もリアルタイムで共有可能
応募者の情報を探してあちこち開く手間もなくなるため、連携ミスや見落としも減り、チームでの採用がもっとスムーズになります。
選考状況や評価を見える化できる
誰面接や書類選考が進むなかで、「誰がどこまで対応しているか」「どんな評価だったか」がわかりづらいと感じたことはないでしょうか。
採用管理システムなら、選考状況や評価の内容をリアルタイムで記録・共有できます。
関係者全員が同じ情報を見られることで、判断のスピードと正確さがぐっと高まり、対応漏れや連携ミスも防げますよ。
連絡・日程調整・分析まで自動化できる
応募者とのやり取りや日程調整、レポート作成など、手作業では時間も手間もかかりますよね。
採用管理システムを使えば、面接日程の候補を自動送信できるほか、GoogleカレンダーやLINEと連携して調整もスムーズになります。
また、応募数や通過率、採用単価などのレポートも自動で作成されるため、効率的に現状を把握できます。
業務時間の短縮だけでなく、対応ミスの防止にもつながり、応募者からの信頼にもつながるでしょう。
採用管理システム導入時の注意点

採用管理システム(ATS)は非常に便利なツールですが、導入時に気をつけるべきポイントもあります。
使いこなせなかったり、自社のフローに合っていないと、かえって業務が複雑になることも。
ここでは、導入時に押さえておきたい注意点をまとめました。
機能を詰め込みすぎない
採用管理システムは、オプション機能が充実しているものが多く、必要に応じて幅広い機能を追加できるのが魅力です。
ただし、最初から多くの機能を盛り込みすぎると、かえって使いづらくなってしまうことがあります。
操作が複雑になったり、現場の負担が増えてしまっては本末転倒です。
- 画面が複雑で見づらく、必要な情報にすぐたどり着けない
- 設定や初期準備に時間がかかり、なかなか運用が始められない
- 現場のメンバーが使いこなせず、結局限られた人しか操作しない
導入前に「自社の採用業務に本当に必要な機能はどれか」を整理しておくことが大切です。
現場が無理なく使えるシステムを選ぶことで、スムーズな活用につながります。
現場の運用負荷を考える
採用管理システムは、人事だけが使うものではありません。
面接官や他部署のメンバーなど、現場の人も関わるからこそ「誰でもストレスなく使えるか」がとても大切です。
- 毎回ログインしないと情報が見られず、確認が面倒になる
- 評価入力や日程調整に手間がかかり、現場が協力しづらくなる
- 操作が複雑すぎて、結局Excelに戻ってしまう
とはいえ、実際に運用してみないと使いやすさは分からないもの。
トライアルやデモの機会を活用して、現場でどれだけ無理なく使えるかをチェックしておくと安心です。
契約内容・料金体系を確認する
採用管理システムはサービスによって、契約期間や料金体系が大きく異なります。
導入後に「思っていたよりコストがかかる」「想定していた機能が有料だった」とならないよう、事前の確認が欠かせません。
- ランニングコストに見合うか?
- 途中解約は可能か?柔軟性は?
- 必要な機能が標準搭載か、有料か?
- 外部ツール連携に費用がかかるか?
とはいえ、単に「安いから」という理由だけで選ぶのは危険です。
自社の課題を本質的に解決してくれるかどうかを見極めたうえで、費用対効果を判断するようにしましょう。
採用管理システムを導入するメリット
採用管理システム(ATS)を導入することで、採用活動のあらゆる面にメリットがあります。
ここでは、3つのメリットを紹介します。
採用がスムーズになる
1番のメリットは、求人作成から応募者対応、面接日程の調整まで、バラバラだった作業が1つにまとまることです。
これまで媒体ごとにログインして原稿を修正したり、Excelに応募者情報を転記したりと、どうしても細かい作業に時間がかかっていたのではないでしょうか。
採用管理システムを使えば、
- 応募者情報が自動で取り込まれ、一覧で管理できる
- 面接日程も候補日を送るだけで調整が完了
- メールやリマインドの送信も自動化できる
作業のばらつきやミスが減り、採用担当の方が「本当にやるべきこと」に時間を使えるようになります。
社内での情報共有がしやすくなる
最近では、現場の社員も採用に関わる機会が増えてきました。
そのため、人事だけで完結していた情報管理が、より多くの関係者との共有を必要とするようになっています。
とはいえ、Excelやメールだけで最新の選考状況を共有するのはなかなか大変です。
採用管理システムを導入すれば、選考の進捗や面接のフィードバックなどの情報を、関係者がそれぞれ自分のタイミングで確認できるようになります。
Slackなどのチャットツールと連携すれば、通知のやり取りもスムーズです。
その結果、情報共有にかかる手間が減り、誰もが同じ情報を見ながら応募者と向き合えるようになります。
採用の改善にデータを活かせる
採用活動を振り返る時間がなかなか取れず、なんとなくの感覚で進めてしまっている。
そんな企業も多いのではないでしょうか。
採用管理システムを導入すれば、応募者数や通過率、辞退の傾向などの情報が数値として自動で蓄積されます。
その結果、「どこで応募者が離脱しているのか」「どの媒体が費用対効果が良いのか」といったポイントが、見えるようになります。
- 書類通過率が極端に低ければ、求人内容が伝わっていない可能性がある
- 一次面接の通過率が低ければ、選考基準が厳しすぎるのかもしれない
- 内定辞退が多ければ、入社前のフォロー体制に課題があると気づける
数字をもとに「どこを見直せばいいか」がはっきりするので、採用成果につながる具体的な対策が立てられるようになります。
採用管理システムの選び方7つ
採用管理システムは種類が多く、機能もサービスもそれぞれ異なります。
「何を基準に選べばいいのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この章では、導入前にチェックしておくべき比較ポイントを整理しました。
1.採用形態に合っているか
新卒・中途・アルバイト・派遣など、採用形態によって必要な機能は大きく異なります。
たとえば、新卒採用ならエントリーシートの管理や説明会予約、中途採用なら人材紹介会社との連携や書類管理が重要になります。
アルバイト採用であれば、日程調整の自動化や拠点ごとの応募管理が求められるケースが多いです。
つまり、どの採用形態に強みがあるシステムなのかを見極めることが、導入後のギャップを防ぐポイントになります。
2.自社の採用フローに合う機能があるか
採用管理システムは、便利な機能が多く搭載されていますが、すべての企業にとって「必要な機能」が同じとは限りません。
大事なのは、自社の採用フローにフィットしているかどうかです。
たとえば、選考ステップが多い企業では、選考状況のステータス管理や評価コメントの共有機能が重要になります。
一方で、説明会やインターンを頻繁に開催している企業なら、予約・出欠管理機能が欠かせません。
まずは「自社がどの業務に課題を感じているのか」を洗い出し、それを解決できる機能があるかを確認しましょう。
3.操作しやすく現場で定着しやすいか
どんなに高機能なシステムでも、現場が使いこなせなければ意味がありません。
操作が難しいと「結局、Excelの方が早い」と現場が離れてしまうこともあります。
特に現場の面接官が利用する場面では、「直感的に使えるかどうか」「ログインしなくても情報共有ができるか」などが重要です。
無料トライアルを使って現場の反応を見るのもおすすめですよ。
4.他ツール・求人媒体と連携できるか
採用活動では、求人媒体や社内ツールなど、さまざまなシステムと連携して使うのが一般的です。
そのため、ATSがどれだけ外部サービスとスムーズに連携できるかも見逃せないポイントです。
- GoogleカレンダーやOutlookとのスケジュール連携
- SlackやChatworkで面接通知や評価共有
- SmartHRや労務freeeなどの人事システムと連携
- 求人媒体との応募情報の自動取込み(ビズリーチ、dodaなど)
特に、応募者情報の自動連携や、面接日程の調整が自動化できるかどうかで、担当者の工数は大きく変わってきます。
5.サポート体制が充実しているか
採用管理システムは、導入して終わりではありません。
運用を継続しながら、改善・最適化していく必要があります。
そのため、システム提供会社のサポート体制が充実しているかどうかも、導入前に必ず確認しておきましょう。
- 電話やチャットで問い合わせできるか
- 定期的なサポート・振り返りがあるか
- 導入時の設定や操作マニュアルがあるか
特にシステムに不慣れな場合や、新しい採用体制を作っていく段階では、サポート体制について確認することをおすすめします。
6.費用対効果に見合っているか
機能が充実していても、費用対効果が見合わなければ、継続的な運用は難しくなってしまいます。
- 月額料金だけでなく、初期費用やオプション費用も含めてトータルで比較
- 自社の採用人数や業務量に対して、コストが適切か
- 無駄な機能にお金を払っていないか
とはいえ、コストだけで選ぶのはNGです。
「何が解決できるのか」「どれだけ業務時間が削減されるか」といった効果も含めて、判断するのがポイントです。
7.セキュリティ対策は十分か
採用では、応募者の氏名・連絡先・職歴・顔写真など、重要な個人情報を多く取り扱います。
そのため、システムのセキュリティ体制が十分であることは絶対条件です。
- 二要素認証やIP制限などの不正アクセス防止対策
- プライバシーマークなどの認証取得の有無
- データバックアップや障害時の復旧体制
万が一、情報漏えいが発生した場合、企業イメージの失墜や法的リスクにもつながりかねません。
安心して利用できるか、しっかりチェックしておきましょう。
よくある質問
採用管理システムは中小企業でも導入すべき?
中小企業でも、採用管理システムの導入を検討する価値は十分にあります。
というのも、限られた人数で採用業務を担うことが多い中小企業では、応募対応や進捗管理などを手作業で行うのが難しくなりがちです。
採用管理システムを活用することで、こうした業務を効率化し、本来注力すべき選考や応募者対応に時間を使いやすくなります。
さらに、データが自動で蓄積されることで、翌年以降の採用計画も立てやすくなり、長期的な改善にもつながるでしょう。
無料で使える採用管理システムはある?
一部には無料プランを提供しているATSもあります。
- 無料で使える範囲が限定されている(求人掲載数や機能に制限あり)
- トライアルとして一定期間だけ無料で使える
- 広告モデルやオプション課金で無料提供されている
とはいえ、無料のシステムはサポートが限定的だったり、連携機能が不十分だったりするケースも少なくありません。
「費用を抑えたい」という目的だけでなく、自社にとって本当に必要な機能があるかどうかを見極めて判断することが大切です。
まとめ
採用活動の複雑化が進むなかで、採用管理システム(ATS)は、採用を成功させるために必要不可欠なツールになりつつあります。
とはいえ、選ぶ際は何となくの評判や価格だけで判断するのではなく、自社の採用形態・課題・リソースに合っているかを見極めることが重要です。
あなたの会社にとって最適なATSを見つける一助となれば幸いです。
採用業務の負担を減らし、応募者にも現場にも喜ばれる仕組みづくりを、ぜひこの機会に進めてみてください。
この記事の監修者:
2024年9月、株式会社SENPOUを設立。代表取締役として採用支援事業全般を統括。
現在も大規模案件のディレクターとして、採用支援活動に従事。
大手部品メーカー、スタートアップ、創業期ベンチャー、地方中小企業など、50社以上の採用課題を支援。採用戦略構築からスカウト運用、採用広報、組織開発まで一貫した支援を得意とする。

